刹那の季節

私は窓から外を見た。
 何度か雪が降っていたこともあったが、あまり積もることもなく、今では所々にわずかにその名残が見られるだけだった。
 あと一、二ヶ月もすれば、また新しい春がやってくるのだろう。
 もっとも、それは当然ながら、前と同じ春ではないのだろうけれど…


プロローグ・雪の名残

第一話・ゆかいな若菜と仲間たち
第二話・桜の咲く頃
第三話・柏餅と桜餅と草餅の三角関係
第四話・雨空、珈琲、お泊まり会
第五話・君のいた、あの夏
第六話・浜辺と西瓜の関連性
第七話・光影双極背反事象観測極点
第八話・幸せのありか
第九話・まひるのゆめ
第十話・刹那の季節にさよならを

エピローグ・巡る季節

あとがき


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